フレッシュな認知症サポーターが生まれました。

ようやく大阪も梅雨入りしました。しっかり食べて・動いて・寝て、元気に乗り切りたいですね。

さて、今月は府立西成高校で開催した認知症サポーター養成講座に西成区オレンジリングの会※のメンバーとして参加してきました。

西成高校からは毎年ご依頼をいただいていて、教室には受講を希望した生徒さんが集まってくれています。今年は2年生の生徒さんたちでした。

講座は前半の講義と後半の寸劇の2本立てで行っています。

寸劇は“コンビニ編”。お店の常連さんである高齢の男性が、もう支払ったはずの領収書を持って来店、そして『料金払いに来た!』と店員に伝える…というシナリオです。

まず、“悪い対応例”を寸劇で見てもらいました。悪い対応というのは要するにお客さんの間違いをあからさまに、しかも冷たく指摘して、責めてしまうような接客のことなんですね。

休憩を挟み、小グループに分かれて、“どこが悪くて、どう直せば良くなるか“について話し合ってもらいました。それから、話し合った結果をグループそれぞれから発表してもらいました。

すると『もっとゆっくり丁寧な口調でお客さんに話した方がいいと思う』とか『一緒に領収書を見て、説明すれば、お客さんも安心できると思う』という意見が挙がり、その考えを活かした”良い対応ができる店員”をロールプレイでアドリブいっぱいに演じて見せてくれました。

お客さんの話をゆっくり聴くという場面は、普段の忙しいコンビニではあまり見ない光景かもしれませんね。でも、困っていたお客さんが、店を出るときには笑って帰っていくので、それを見ている生徒さんも私たちもつい楽しくなって笑っていました。

こうして今年も、西成で若い認知症サポーターが生まれました。近くで困っている人に出会ったときには今日学んだことを活かして、対応してほしいなと願っています。

認知症サポーターは、自分の近くにいる認知症の人やその家族を暖かい気持ちで応援する人です。決して、何か特別なことをしなくても大丈夫です。

西成区内の講座に関するお問合せは、西成区オレンジリングの会事務局(☎06-6656-0080)へお問合せください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

認知症のことなら、にしなりオレンジチームへお気軽にご相談ください。

※西成区オレンジリングの会 ・・・認知症理解の普及のため、介護保険事業所や地域包括支援センターなどのメンバーが集まって、認知症になっても安心して暮らせるまちをめざして、西成区内で活動しています。